¡Hola!

Pray for Japan
3月11日を契機に、まだまだ復興を果たしていないたくさんの地域、たくさんの方々があることが、よくわかりました。その現実を踏まえて、アカデミーの催しは当分のあいだいずれも、収益の一部をチャリティとする形で運営していくことにしました。
チャリティの割合、寄付の宛先などは、催しごとに発表していきます。とりあえず、4月末日までの催しは、収益の一部を「カリタジャパン」に寄付いたいと思います。
催しを通じて、参加してくださる皆様と一緒に、少しでも支援に参加できる。そんな気持ちを大切に、「前向きの日本」のためにがんばっていけたらと願っています。
どうぞよろしく、ご協力くださいませ。

渡辺 万里

2012.03.24

第115回 スペインワインを楽しむ会

地中海を満喫、モナストレルの世界
el mundo de vino de monastrell por mediterranea

スペインワインを楽しむ会
モナストレルというブドウをご存じでしょうか?
近年のスペインでもっともブレイクした、地中海沿岸地方の在来種のブドウです。
今回は、そのモナストレル種を生かしたワインを中心に、春にふさわしい地中海沿岸部のワインの色々をたのしみたいと思います。
太陽をいっぱいに浴びたブドウの印象が鮮やかなワイン。まろやかな熟成感を楽しめる贅沢なワインなど、きっと満足していただけるラインアップです。
ワインとお料理を楽しみながら、カタルニアからバレンシアへと南下する春の旅へ、ご一緒しませんか?
皆様と過ごすゆったりとした午後を楽しみに、お待ちしています。

渡辺 万里

・日時:2012年 4月29日(日曜) 午後 1:30~3:30
・場所:スペイン料理文化アカデミー
・会費:10,000円(ワイン、食事、資料を含む)
・定員:12名
・ワイン:指定産地カタルニア、ジェクラ、フミージャ、バレンシア、アリカンテなどのワインから。


定員につき、締め切らせていただきました。
またの機会にぜひご参加ください。

2012.03.08

¡Hola!

目白駅前でのキャンドルメッセージ
まだ寒い日もありますが、一歩一歩春が近づいてきました。
日本の状況は、決して明るいとはいえないと思います。でも何より頼もしいのは、若い人たちの力や子供たちの明るさが、ちょうど雪の下から春の草花が伸び始めるように、日本を覆い始めていることです。
大人の打算や政治の駆け引きが国の復興を遅らせているように思えるのは本当に心配で心のふさがる思いですが、若々しいパワーと触れるとき、いや、決して日本は屈しないと確信できます。みんなで、その若い力を支えていってあげたいですね。

ちょうど私の地元、東京・目白でのイベントで、こんなタイトルを見ました。
「この大空は被災地とつながっている」
本当に、大空も海と被災地とつながっています。この絆を忘れずに、もうすぐ訪れる3月11日に鎮魂の思いを届けたいと思います。

渡辺 万里

2012.03.06

スペイン映画大好き!
flamenco flamenco(フラメンコ・フラメンコ)

 サウラ監督の映画「ラ・ボダ・デ・サングレ(血の婚礼)」を見たときの衝撃は忘れられない。フラメンコをこういう角度からとらえることができる。映像美として昇華できるということを実感させてくれた最初の映画といってもいいかもしれない。
 それから「カルメン」などを経て「フラメンコ」が発表されたとき、これはサウラ監督からフラメンコに向けてのラブレターかもしれない、と思った。どうしてこんなに自分を惹きつけるのか、その秘密を探りたい、その思いを人にも伝えたいというサウラの情熱が感じられたからである。

 そして今度の「フラメンコ・フラメンコ」。サウラからフラメンコへの最新のラブレターは、その華やかさでも独自性でも、一見の価値ある作品に仕上がっている。特に、新しいアーティストや新しい試みを取り上げながら、その軸にはパコ・デ・ルシアに象徴される円熟した完成度の高いアーテイストを配することで、単なるトピックスとしてではなく、より普遍的なものとしてフラメンコを伝えたいというサウラの気持ちが伝わってくる。
個人的には、アンダルシアを代表する風俗画家フリオ・ロメロ・デ・トーレの絵が重なり合うように舞台を形作っていく美しさ、アーティストたちがその絵のなかから現れたりまた吸い込まれるように絵に同化していくサウラ独特の映像の美しさに気持ち良く陶酔させてもらった。スペインを好きななら、きっとそれぞれが、どこかしらお気に入りのシーンを見つけることだろう。

監督・脚本:Caros Saura / カルロス・サウラ
撮影監督:Vittorio Storaro / ヴィットリオ・ストラーニ
出演:Sara Baras / サラ・バラス
   Paco De Lucia / パコ・デ・ルシア
   Manalo Sanlucar / マノロ・サンルーカル
   Jose Merce / ホセ・メルセー ほか
   2010年/スペイン/スペイン語/101分

■オフィシャルサイト… http://www.flamenco-flamenco.com/
渋谷Bunkamura ル・シネマほかにて、2012年2月11日より上映中!


2012.02.21

スペイン料理ひとりごと・その7
Entre cazuelas y morteros
ア・フエゴ・レント

20 de febrero.2012

料理エッセイ
 スペインの料理の本をパラパラとめくっていて、ふとひとつの言葉が目に止まりました。A fuego lento.弱火で、という意味の、スペイン料理の作り方には絶えず登場する、おなじみの言葉です。
 こんなに見慣れている言葉が気になったのは、ふと「スペインの若い人たちは、この言葉を知っているのだろうか。首を傾げたりしていないだろうか?」という疑問が浮かんできたからです。
 大学の後輩の一人が、都内の高校で歴史の教師をしているのですが、彼女が披露してくれた教室でのエピソードのなかで印象に残っているひとつ。
「ロンドンでもっとも重要な建造物のひとつとして、大英博物館があります」
「え、先生、ダイエーってロンドンにもあるんですか、すごいな!」
こちらは、私の料理クラスでのエピソード。
「鶏肉は足がはやいので、すぐに切り開いて下味をつけましょうね」
「先生、足が速いのと料理と、何か関係があるんですか?」
 食材が傷みやすいことを「足が速い」と表現するのは、もはや死語なのか。両親と歳が離れているので、私のボキャブラリーは時々かなり古めかしいのかもしれないなと思いながら、まな板から全力疾走する鶏の姿を想像して、私も生徒さんと一緒に笑ってしまいました。

土鍋でゆっくり煮込むソラマメのグラナダ風

土鍋でゆっくり煮込むソラマメのグラナダ風

 A juego lento。フエゴは「火」とか「炎」ですから問題ないとして、レントは一般的な訳では「遅い」となります。「遅い火」では、ぴんときません。でも、この言葉を聞くだけで、弱い火の上にかけられた土鍋のなかでコトコトとゆっくり煮込むことを身上とするスペインの家庭料理が、鮮やかに目に浮かびます。つまり、この場合のレントは、「ゆっくり」というニュアンスなのです。ゆっくりした火で。とてもイメージのある表現だと思いませんか?
 でももしかしたら、スペインの若者たちも、
「どうして火が遅いんですか?着火しにくいんですか?」
 なんて料理の先生に質問しているかもしれない。
 言葉は移り変わる。言葉は生きている。それはよくわかっているつもりなのですが、その言葉を生み出した歴史や、言葉の奥に込められた暖かさまで消されてしまうのはさびしいな、と思ったりするこの頃です。

渡辺 万里

2012.02.20
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