第115回 スペインワインを楽しむ会

地中海を満喫、モナストレルの世界
el mundo de vino de monastrell por mediterranea

スペインワインを楽しむ会
モナストレルというブドウをご存じでしょうか?
近年のスペインでもっともブレイクした、地中海沿岸地方の在来種のブドウです。
今回は、そのモナストレル種を生かしたワインを中心に、春にふさわしい地中海沿岸部のワインの色々をたのしみたいと思います。
太陽をいっぱいに浴びたブドウの印象が鮮やかなワイン。まろやかな熟成感を楽しめる贅沢なワインなど、きっと満足していただけるラインアップです。
ワインとお料理を楽しみながら、カタルニアからバレンシアへと南下する春の旅へ、ご一緒しませんか?
皆様と過ごすゆったりとした午後を楽しみに、お待ちしています。

渡辺 万里

・日時:2012年 4月29日(日曜) 午後 1:30~3:30
・場所:スペイン料理文化アカデミー
・会費:10,000円(ワイン、食事、資料を含む)
・定員:12名
・ワイン:指定産地カタルニア、ジェクラ、フミージャ、バレンシア、アリカンテなどのワインから。


定員につき、締め切らせていただきました。
またの機会にぜひご参加ください。

2012.03.08

スペイン料理ひとりごと・その7
Entre cazuelas y morteros
ア・フエゴ・レント

20 de febrero.2012

料理エッセイ
 スペインの料理の本をパラパラとめくっていて、ふとひとつの言葉が目に止まりました。A fuego lento.弱火で、という意味の、スペイン料理の作り方には絶えず登場する、おなじみの言葉です。
 こんなに見慣れている言葉が気になったのは、ふと「スペインの若い人たちは、この言葉を知っているのだろうか。首を傾げたりしていないだろうか?」という疑問が浮かんできたからです。
 大学の後輩の一人が、都内の高校で歴史の教師をしているのですが、彼女が披露してくれた教室でのエピソードのなかで印象に残っているひとつ。
「ロンドンでもっとも重要な建造物のひとつとして、大英博物館があります」
「え、先生、ダイエーってロンドンにもあるんですか、すごいな!」
こちらは、私の料理クラスでのエピソード。
「鶏肉は足がはやいので、すぐに切り開いて下味をつけましょうね」
「先生、足が速いのと料理と、何か関係があるんですか?」
 食材が傷みやすいことを「足が速い」と表現するのは、もはや死語なのか。両親と歳が離れているので、私のボキャブラリーは時々かなり古めかしいのかもしれないなと思いながら、まな板から全力疾走する鶏の姿を想像して、私も生徒さんと一緒に笑ってしまいました。

土鍋でゆっくり煮込むソラマメのグラナダ風

土鍋でゆっくり煮込むソラマメのグラナダ風

 A juego lento。フエゴは「火」とか「炎」ですから問題ないとして、レントは一般的な訳では「遅い」となります。「遅い火」では、ぴんときません。でも、この言葉を聞くだけで、弱い火の上にかけられた土鍋のなかでコトコトとゆっくり煮込むことを身上とするスペインの家庭料理が、鮮やかに目に浮かびます。つまり、この場合のレントは、「ゆっくり」というニュアンスなのです。ゆっくりした火で。とてもイメージのある表現だと思いませんか?
 でももしかしたら、スペインの若者たちも、
「どうして火が遅いんですか?着火しにくいんですか?」
 なんて料理の先生に質問しているかもしれない。
 言葉は移り変わる。言葉は生きている。それはよくわかっているつもりなのですが、その言葉を生み出した歴史や、言葉の奥に込められた暖かさまで消されてしまうのはさびしいな、と思ったりするこの頃です。

渡辺 万里

2012.02.20

2012年 4月スペイン料理「体験クラス」のご案内…

スペイン料理基礎「体験クラス」  6,000円(1回)

「スペイン料理に興味はあるけれど、入会する前に一度試してみたい…」という方のために、気軽に参加できる体験クラスのシステムが始まりました。
入会金なしで、スペイン料理・基礎のクラスに1回だけ参加できます。また、参加後に引き続きクラスの受講を続けたい方には、入会金特別割引きもご用意しています。
この機会にぜひ、おいしくて健康的、身近な材料で簡単に作れるスペインの家庭料理に挑戦してみませんか?

カタルニア地方の料理とオリーブ油の話
日程:(各定員8名様)
・2012年 4月 7日【土曜日・午後2時~】
・2012年 4月 8日【日曜日・朝11時~】
・2012年 4月11日【水曜日・朝11時~】
メニュー
・2012年 4月:
[カタルニア地方の料理とオリーブ油の話]
 焼き野菜のサラダ、パスタのパエリア、デザート、カタルニアのワイン。

※講習と試食で約2時間かかります。
※費用:6,000円(試食、ワイン、テキストを含む)
※「体験クラス」参加後に引き続きクラスの受講を続けたい方には、入会金特別割引がございます。詳しくはお問い合わせください。


定員につき、締め切らせていただきました。また次回に、ぜひご参加ください。

2012.02.20

2012年春…「スペイン料理クラス」のご案内

スペイン料理基礎  18,000円(3ヵ月分)

料理クラスのようす
一年間で、もっとも代表的なスペイン各地方の簡単な歴史と風土気候、そして料理をご紹介していきます。
(定員8名)
(A)水曜 朝11時~ 4月11日、5月16日、6月 6日
(B)土曜 午後2時~ 4月7日、5月12日、6月 2日
(C)日曜 朝11時~ 4月 8日、5月13日、6月 3日


・4月:[カタルニア料理+オリーブ油の話]サラダ、あさりのシチュー、デザート。
・5月:[ガリシア料理+スパイスの話]タコのオードブル、魚料理、デザート。
・6月:[アンダルシア料理+シェリー酒の話] ガスパッチョ、鳥肉料理、デザート。


スペイン料理応用 20,000円(3カ月分)

料理クラスのようす
今学期は、各地方の伝統料理から、ヘルシーで軽やかなメニューを提案します。

(A)水曜日朝11時~(定員8名) 4月18日、5月23日、6月20
(B)土曜日朝11時~ 4月14日、5月19日、6月16日
(C)日曜日朝11時~ 4月15日、5月20日、6月17日


・ 4月:バレンシアの料理とワイン
・ 5月:ナバラの料理とワイン
・ 6月:ガリシアの料理とワイン

☆ 応用クラスは、基礎クラス受講済みの方、または同時受講の方のみとなります。
☆ 応用クラスのメニューは都合により変更することもありますので、ご了承ください。

〔入会金〕初めての方のみ 10,000円(すべてのクラスに共通)
※スペシャル・キャンペーンなどもございます。詳しくはお問い合わせください。


定員につき、締め切らせていただきました。また次回に、ぜひご参加ください。

2012.02.15

第114回 スペインワインを楽しむ会

未知の世界、アンダルシアのワインの魅力!
el mundo de vino de Andalucia

botani
アンダルシアのワインといったらシェリーしかない。
そんな印象がありますが、実際には他にも魅力的なワインがいろいろあります。
スペインで出会ったアンダルシアのワインのなかから特に興味深いものだけを選んで、マドリードから空輸しました。
ですから今回ご紹介す るのは、そのほとんどが日本ではまだ誰も飲んだことのないワインばかり。
その贅沢なラインアップを、ぜひ皆様とご一緒に味わいたいと思います。
どうしても欠かせない上質のシェリーを加えて、2012年初のワイン会です。
タパスはもちろん、アンダルシアの風土らしいものを選びたいと思います。
どうぞ皆様、お揃いでお越し下さいませ。
ワインの数が限られていますので、どうぞ早めにご予約ください。皆様との乾杯を楽しみに、お待ちしています。

渡辺 万里

・日時:2012年 2月26日(日曜) 午後 1:30~3:30
・場所:スペイン料理文化アカデミー
・会費:11,000円(ワイン、食事、資料を含む)
・定員:12名
・ワイン:カディス,ウエルバ、マラガ,ヘレスなどアンダルシア地方の産地から。


定員につき、締め切らせていただきました。
次回は4月に開催予定です。
またの機会にぜひご参加ください。

2012.01.30
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