森のトルティージャ

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野菜がおいしいとそれだけで、おいしいトルティージャが次々と生まれます。
つる菜は独特のぬめりが少ししっとりした出来上がりにぴったりです。
どんな野菜を入れても、もともとの主役ジャガイモは忘れずに。

材料

じゃがいも 中2こ
ズッキーニ 大1/2本
つる菜またはホウレンソウ 1カップ
卵 6こ
塩 適量
オリーブ油 適量

作り方

卵は軽く溶いて塩をしておく。
フライパンにオリーブ油を熱し、ジャガイモを低温で揚げる。
火が通ったらジャガイモを取り出し、その他の野菜を順にソテーする。
野菜をすべて一緒にし、油は残すようにしながら卵に混ぜる。
熱く熱したフライパンに流し込み、少しだけ混ぜたのち、こんがり焼く。
皿などを使って裏返し、裏面もこんがり焼いたらさらに取り出す。

2011.07.31

エル・ブジに拍手とグラシアスを


 世界のトップレストランとして君臨してきた「エル・ブジ」が、レストランとしての扉を閉めた。天才シェフ、フェラン・アドリアとパートナーのジュリ・ソレールのこの一大決断は色々に取り沙汰されているが、何よりも大事なのは、これが「終わり」ではなくて「始まり」であり、発展であるということだろう。
 1日に40人のお客に料理を食べてもらうことよりも、世界中の若者たちにシェフとしての展望を与えてきたい、料理の技術から哲学までをより開かれた知識として公開していきたいというフェランの発想は、従来の料理界では想像もできないものだっただろう。しかし今、さまざまな価値基準が問われることになった世界で、彼の進む方向は正しいことが立証されつつあると思う。
 スペイン料理界を世界のトップにまで高めてくれたフェランに、エル・ブジに感謝するとともに、これからのエル・ブジ財団の活躍を大きな期待をこめて見守っていきたい。
Gracias, y hasta pronto,Ferran!

渡辺万里

2011.07.31

¡Hola!

 暑い夏がやってきました。この夏、日本の上空は夏の雲だけでなく、いささか暗いはっきりしない空気で覆われてしまったような感があります。
 でもこんな時だからこそ、本当の意味でおいしい料理とは何か。美しい音楽とは何か。生きていくことの美しさとは何かを改めて考えながら、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。そして生きることの達人とも言えるスペインの人たちから、沢山の生きる知恵を分けてもらいたいと思います。どうぞ元気な夏をお過ごしください。

渡辺万里

2011.07.19

私のお勧めレストラン その8


 私が「スペイン最高の女性シェフ」として以前から尊敬してきたカルメ・ルスカデーリャのレストラン「サン・パウ」が、嬉しいことに東京にオープンしました。
 こじんまりした海辺の町の本店で自分のポリシーをかたくななまでに守ってパーフェクトな料理を作ってきた彼女を、こんな遠くまで進出する気にさせた日本企業の熱意には脱帽です。
 高品質な素材へのこだわり。カタルニア料理に欠かせない調味素材を柱にした、しっかりとした味覚の展開。華やかで女性らしく繊細、それでいてダイナミックな視覚的魅力溢れる皿の数々。そしてメニュー構成からは、「日本にカタルニアの文化を伝えたい」と熱意を燃やすカルメの意気込みが伝わってきます。
 価格帯は高めですが、それだけの価値のあるひとときが過ごせると思います。もちろんスペインの本店に行くことができれば、それが最高ですが……。

住所 東京都中央区日本橋1-6-1 コレド日本橋ANNEX
TEL 03-3517-5700(レストラン) 03-3517-5702(ワインバル)
営業時間 12:00~15:30(L.O.13:30) 18:00~25:00(L.O.21:00)
定休日 月曜(レストラン) 無休(ワインバル)
予算 ランチ:8,000円(平日のみ) ディナー:21,000円
文:渡辺万里
2011.07.18
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