文化|Cultura
私の本棚~スペイン、料理と文化のBOOK紹介~
待たれていた「スペインの竃から」改訂版・発売!

スペイン料理ブームのなかで、正しいスペイン料理のルーツを知ってほしい、という願いから生まれた日本で始めてのスペイン料理の研究書。食べるだけの人にも作る人にも読んでほしい。スペイン好きな人には必読書。
価格:1,800円+税
出版社:現代書館
スペイン映画、大好き!~スペイン映画紹介~
スペイン映画大好き!
flamenco flamenco(フラメンコ・フラメンコ)
サウラ監督の映画「ラ・ボダ・デ・サングレ(血の婚礼)」を見たときの衝撃は忘れられない。フラメンコをこういう角度からとらえることができる。映像美として昇華できるということを実感させてくれた最初の映画といってもいいかもしれない。
それから「カルメン」などを経て「フラメンコ」が発表されたとき、これはサウラ監督からフラメンコに向けてのラブレターかもしれない、と思った。どうしてこんなに自分を惹きつけるのか、その秘密を探りたい、その思いを人にも伝えたいというサウラの情熱が感じられたからである。

そして今度の「フラメンコ・フラメンコ」。サウラからフラメンコへの最新のラブレターは、その華やかさでも独自性でも、一見の価値ある作品に仕上がっている。特に、新しいアーティストや新しい試みを取り上げながら、その軸にはパコ・デ・ルシアに象徴される円熟した完成度の高いアーテイストを配することで、単なるトピックスとしてではなく、より普遍的なものとしてフラメンコを伝えたいというサウラの気持ちが伝わってくる。
個人的には、アンダルシアを代表する風俗画家フリオ・ロメロ・デ・トーレの絵が重なり合うように舞台を形作っていく美しさ、アーティストたちがその絵のなかから現れたりまた吸い込まれるように絵に同化していくサウラ独特の映像の美しさに気持ち良く陶酔させてもらった。スペインを好きななら、きっとそれぞれが、どこかしらお気に入りのシーンを見つけることだろう。
監督・脚本:Caros Saura / カルロス・サウラ
撮影監督:Vittorio Storaro / ヴィットリオ・ストラーニ
出演:Sara Baras / サラ・バラス
Paco De Lucia / パコ・デ・ルシア
Manalo Sanlucar / マノロ・サンルーカル
Jose Merce / ホセ・メルセー ほか
2010年/スペイン/スペイン語/101分
■オフィシャルサイト… http://www.flamenco-flamenco.com/
渋谷Bunkamura ル・シネマほかにて、2012年2月11日より上映中!
私のお勧めスペインのレストラン
私のお勧めレストラン その8

私が「スペイン最高の女性シェフ」として以前から尊敬してきたカルメ・ルスカデーリャのレストラン「サン・パウ」が、嬉しいことに東京にオープンしました。
こじんまりした海辺の町の本店で自分のポリシーをかたくななまでに守ってパーフェクトな料理を作ってきた彼女を、こんな遠くまで進出する気にさせた日本企業の熱意には脱帽です。
高品質な素材へのこだわり。カタルニア料理に欠かせない調味素材を柱にした、しっかりとした味覚の展開。華やかで女性らしく繊細、それでいてダイナミックな視覚的魅力溢れる皿の数々。そしてメニュー構成からは、「日本にカタルニアの文化を伝えたい」と熱意を燃やすカルメの意気込みが伝わってきます。
価格帯は高めですが、それだけの価値のあるひとときが過ごせると思います。もちろんスペインの本店に行くことができれば、それが最高ですが……。
| 住所 | 東京都中央区日本橋1-6-1 コレド日本橋ANNEX |
|---|---|
| TEL | 03-3517-5700(レストラン) 03-3517-5702(ワインバル) |
| 営業時間 | 12:00~15:30(L.O.13:30) 18:00~25:00(L.O.21:00) |
| 定休日 | 月曜(レストラン) 無休(ワインバル) |
| 予算 | ランチ:8,000円(平日のみ) ディナー:21,000円 |
