スペイン映画大好き!
パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト
***** 解 説 *****
フラメンコの地・アンダルシアから世界へ。あくなき挑戦の先に見つけたものとはー?
フラメンコに革命を起こし、その超絶的な速弾きと類まれなるテクニックで、ジャンルを超えて世界中の音楽ファンを魅了し続けた偉大なるギタリスト、パコ・デ・ルシア。本作では、7歳でギターを手にしてから最後のアルバムとなった“Canción Andaluza”まで、60年間の軌跡を辿る。わずか12歳でプロのフラメンコ・ギタリストとしてデビューしたパコ。その才能はフラメンコにとどまらず、ジャズ/フュージョンへと活躍の場を広げ、1979年、アル・ディ・メオラ(※)、ジョン・マクラフリンとの3人でアコースティック・ギターのみで敢行したツアーから、続く81年に発表したアルバムによって、スーパー・ギター・トリオの愛称で親しまれ、世界中で人気を博すまでとなる。世界を舞台に挑戦し続けたパコの”音楽探求”の旅は、フラメンコを伝統芸術から世界的芸術へと変貌させていくー
(映画「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」公式サイトより転載)
【劇中の主な楽曲】
二筋の川(Entre dos Aguas) / コモ・エル・アグア(Como el Agua) / ソロ・キエロ・カミナール(Solo Quiero Caminar) / きつね火の踊り『恋は魔術師』より(Canción del Fuego Fátuo) / ブアナ・ブアナ・キン・コン(Buana Buana King Kong) ほか
***** 推薦文 *****
20世紀スペインが生んだ、不世出の天才。50年に一人現れるかどうかもわからない、フラメンコの偉大なアーティスト。世界中の人に、フラメンコという「音楽」のジャンルが存在することを知らしめた人・・・。
これほどまでに多くの人に惜しまれたアーティストの死も、近年珍しいだろう。まだまだフラメンコの世界のトップを独走すると思われていた人の早すぎる死に、世界中から弔意が寄せられた。そしてこの映画は、パコの息子によって作られた彼へのオマージュとして、貴重な一篇となった。
この映画には、死によって忘れられることなく、むしろ時がたつにつれてますます価値が増して行く彼の音楽の偉大さが沢山の断片となってちりばめられているが、それだけではない。あまりにも突出しているがために孤高の存在でもあった彼の日常の一瞬や、ふとつぶやいたような言葉の哀しさから、我々は、同じ時代をあまりにも速く生きて、生き抜いてしまった天才の面影を垣間みる事が出来る。
スペインといわず、フラメンコと言わず、音楽を愛する人ならきっと何かを感じるに違いない映画として、ぜひお勧めしたい。
渡辺 万里
「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」
7月23日(土)、Bunkamuraル・シネマ他、全国ロードショー
監督:クーロ・サンチェス / 出演:パコ・デ・ルシア、チック・コリア、カルロス・サンタナ、ジョン・マクラフリン / 英題:PACO DE LUCIA A JOURNEY / 原題:Paco de Lucia: la busqueda / 2014年 / スペイン映画 / 90分 / ビスタ / カラー&モノクロ / DCP / 5.1chサラウンド / 日本語字幕:原田りえ / 日本公開:2016年7月23日 / 配給:RESPECT(レスぺ)/ 宣伝協力:Lem / 後援:スペイン大使館 / セルバンテス文化センター東京/ 一般社団法人 日本フラメンコ協会/ 公益財団法人 日本スペイン協会 / © Ziggurat Films
●公式サイト:http://respect-film.co.jp/pacodelucia/
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●予告編(YouTube):https://youtu.be/H-0eLXg-l84