第114回 スペインワインを楽しむ会

未知の世界、アンダルシアのワインの魅力!
el mundo de vino de Andalucia

botani
アンダルシアのワインといったらシェリーしかない。
そんな印象がありますが、実際には他にも魅力的なワインがいろいろあります。
スペインで出会ったアンダルシアのワインのなかから特に興味深いものだけを選んで、マドリードから空輸しました。
ですから今回ご紹介す るのは、そのほとんどが日本ではまだ誰も飲んだことのないワインばかり。
その贅沢なラインアップを、ぜひ皆様とご一緒に味わいたいと思います。
どうしても欠かせない上質のシェリーを加えて、2012年初のワイン会です。
タパスはもちろん、アンダルシアの風土らしいものを選びたいと思います。
どうぞ皆様、お揃いでお越し下さいませ。
ワインの数が限られていますので、どうぞ早めにご予約ください。皆様との乾杯を楽しみに、お待ちしています。

渡辺 万里

・日時:2012年 2月26日(日曜) 午後 1:30~3:30
・場所:スペイン料理文化アカデミー
・会費:11,000円(ワイン、食事、資料を含む)
・定員:12名
・ワイン:カディス,ウエルバ、マラガ,ヘレスなどアンダルシア地方の産地から。


定員につき、締め切らせていただきました。
次回は4月に開催予定です。
またの機会にぜひご参加ください。

2012.01.30

¡Hola!

アカデミーの2012年最初のイベント「ビーノ、タパス、フラメンコ!」が終了しました。
アカデミーの2012年最初のイベント「ビーノ、タパス、フラメンコ!」
震災という経験を経て、今年はどんな年にしていきたいのか? 何を大切にしていけばいいのか? どんなことを皆で考えていきたいのか?・・・。 そんな自分のなかの山積みの疑問をちょっとおあずけにして、まずは「おいしく食べ、おいしく飲むこと」「音楽や芸術を心地よく楽しむこと」という二つの身近な目標から目指してみた、そんな気持ちです。
同じ喜びやうれしい驚きを味わうこと。楽しい時間を共有すること。それは、いつどんな時代にも、人の輪をつくることの土台だと思います。これからも、たくさんの美味しい時間、楽しい時間を皆様と共有していきたいと切に祈るこの頃です。

渡辺 万里

2012.01.30

2012年新春特別企画!
ベゴニア・カストロとカルロス・パルド待望の共演!」

ベゴニア・カストロとカルロス・パルド、待望の共演!
数回の来日でファンも多く、端麗でダイナミックな踊りに定評のあるベゴニア・カストロが来日。
その機会に、小さなサロンでの贅沢なイベントが実現しました。
共演は、カルロスと親友でもあるギタリスト、レオ・モリーナ、日本での仕事に情熱を燃やす若手の歌い手、エル・プラテアード。
迫力ある身近な舞台を、どうぞお楽しみください。

新春プレゼント!
「ビーノ、タパス、フラメンコ!」

 フラメンコ・ショー 出演者
     ベゴニア・カストロ(踊り)
     エル・プラテアーオ(唄)
     レオ・モリーナ(ギター)
     カルロス・パルド(ギター)

■日時: 2012年1月29日(日曜) 午後1時半開場  午後 2時 開宴
■場所: スペイン料理文化アカデミー
     http://academia-spain.com 東京都豊島区目白4-23-2
■会費: 6,000円 (完全予約制)
■定員:30名 (先着順でお席を決めさせていただきます)
■お申込み・お問い合わせ:
     メール: mailto:info-spain@mbh.nifty.com
     電話 : 03-3953-8414 (留守電の時は、メッセージをお残し下さい)

 ※こちらのチラシ(PDF)もご利用ください。


定員につき、締め切らせていただきました。また次回に、ぜひご参加ください。

2012.01.22

2012年 2月スペイン料理「体験クラス」のご案内…

スペイン料理基礎「体験クラス」  6,000円(1回)

「スペイン料理に興味はあるけれど、入会する前に一度試してみたい…」という方のために、気軽に参加できる体験クラスのシステムが始まりました。
入会金なしで、スペイン料理・基礎のクラスに1回だけ参加できます。また、参加後に引き続きクラスの受講を続けたい方には、入会金特別割引きもご用意しています。
この機会にぜひ、おいしくて健康的、身近な材料で簡単に作れるスペインの家庭料理に挑戦してみませんか?

バスク料理+土鍋の話
日程:(各定員8名様)
・2012年 2月 4日【土曜日・午後2時~】
・2012年 2月 5日【日曜日・朝11時~】
・2012年 2月 8日【水曜日・朝11時~】
メニュー
・2012年 2月:
[バスク料理+土鍋の話]
 ※調理だけでなく、料理の解説、地方の文化についも学べるのが当アカデミーの特徴です。今回は、バスク料理の特徴について、土鍋を使った調理についてなど、楽しいレクチュアがあります。
 {調理および試食の内容}ギプスコア風スープ、メルルサのバスク風、デザート、ワイン。

バスク料理+土鍋の話
※講習と試食で約2時間かかります。
※費用:6,000円(試食、ワイン、テキストを含む)
※「体験クラス」参加後に引き続きクラスの受講を続けたい方には、入会金特別割引がございます。詳しくはお問い合わせください。


定員につき、締め切らせていただきました。また次回に、ぜひご参加ください。

2012.01.15

スペイン料理ひとりごと・その6
Entre cazuelas y morteros
もったいない

10 de enero. 2012

料理エッセイ
 スペインの家庭では、パンはまったくと言っていいほど捨てません。食卓のパン籠で残ったパンを仕方なく捨てるというときには、多くの家庭では、パンにキスしてから捨てるよう子供に教えます。日本で、「お米を残すとお百姓さんに悪い」と教えられるのと同じですね。
 この習慣を最初に知った時、不思議だなと思ったのを覚えています。なぜなら、スペインの家庭に食事に招かれるといつも信じられないくらい大量のお料理が出され、それが残るとごみバケツにそのまま捨ててしまう、という光景を何度も見たことがあったからです。
 どうしてパンだけは捨てないの? という私の疑問にきちんと答えてくれるスペイン人に出会ったのは、それから何年も経ってからでした。
 「ソパ(スープ)という言葉、知ってるだろう?ソパというのは元々、液体に浸したパンという意味なんだ。つまり、パンなしにはソパはない。パンはあらゆる料理のスタートだ。だから、捨てないであらゆる料理に使うのさ。」
 そう教えてくれたのは、バスクの料理評論家ミケルでした。

マドリードのレストランのパン

マドリードのレストランのパン

 確かに、パンはいろいろなところに登場します。ソパ・デ・アホ(ニンニクのスープ)はその代表。残り物のパンとニンニクだけでおいしいスープができます。パンを細かくしてパン粉にすれば、クロケッタ(コロッケ)用に。牛乳に浸して揚げればトリハスというお菓子に。そのまま揚げて砂糖をまぶしてピカトステというお菓子にも。
 レシピを読んでいて「パン・ソブラード・デル・ディア・アンテリオール(前の日の余ったパン)」という言葉が材料表に出てくることは珍しくありません。パンに関してだけは、スペイン人は大いに「もったいない」精神を持っている、ということになります。
 それなのに、ほかのお料理はあんなに無駄にして、と内心思っていたら、この頃、家庭では残った料理を捨てることが減ってきたようです。少なくとも、一皿分以上残った料理は保存して「もう1回食べよう」という言葉を聞くようになりました。それは、いくつものスペイン社会の変化を象徴しているかもしれません。
 核家族化が進み、一人分とか二人分の料理が残っていればそれが活用できるようなケースが増えてきたこと。電子レンが普及して、少量の料理を温めるのが楽になったこと。調理済みの料理を冷蔵庫で保存するという習慣が定着してきたこと。そして何より、「たくさんあることがご馳走」という、長い欠乏の時代に培われた習慣が、豊かさのなかで薄らいできたこと・・・。
 喜ぶべき要因も憂うべき要因もひっくるめて、そんな時代の変遷を、台所の一隅から感じることもできるこの頃です。

渡辺 万里

2012.01.11
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