¡Hola!
Ensaladilla rusa(ロシア風サラダ)。スペインでは、ポテトサラダのことをこう呼びます。ずっと前から、「ポテトサラダがどうしてロシア風なのか?」と不思議に思っていましたが、スペインでは誰に聞いても「さあねえ。ロシアから来たんじゃないの?」という程度で、答えはなし。
ところが今回、料理クラスで教えるのをきっかけにもう一度調べてみたら、かなり信憑性のある説が見つかりました。19世紀のロシアはモスクアのオリヴェルというシェフが作ったのが始まりだ、というのです。だから別名「エンサラダ・デ・オリヴェル」とも呼ばれるのだそうです。
でも可笑しいのは、そのあとです。こういうポテトサラダのことをロシアでは「アメリカ風サラダ」と呼んでいる、というのです。
そういえば、私が子供のころ「スパニッシュ・オムレツ」というのは、トマトやグリーンピースなど色とりどりの野菜がはいったオムレツのことでした。最初にジャガイモだけの真ん丸なオムレツを食べたときは、これが本物だったのかとびっくりしたものです。
アメリカ人がスペイン風だと思っているオムレツ。スペイン人がロシア風だと信じてきたサラダ。日本人がバレンシア風だと思っているパエーリャ。どれも、本国の人が見たら「え、どこが?」と驚くことになるのかもしれません。それもまた、楽しいですね。
ちなみに、アカデミーで教えているのはきちんとスペイン風の(笑)ロシア風サラダ、です。