フラメンコ・ミニエッセイ その1
“Algunos momentos”
Farruco era muy especial, aparte de que era muy buen artista.
En aquella epoca; la epoca que cuando Farruco era joven, ningun bailaor sabía qué significa colocar brazo, y allí empezó la epoca de la valenciana; Pilar Lopez.
Por el ballet de Pilar, han pasado casi todos bailaores importantes de esta epoca; como Antonio Gades o El Guíto y otros más, y allí aprendían la forma de colocación de baile.
Pero Farruco no aguantó allí. Por que aun siendo joven, Farruco ya era Farruco, y sabía que él iba a bailar lo “suyo”. Y así bailó toda la vida.
Descanse en Paz.
“アルグノス・モメントス”
ファルーコはただ素晴しいアーティストというだけでなく、特別な存在だった。
彼が若かったあの時代、バイラオール(男性の踊り手)たちが誰もまだ、腕をどう構えるかなどという課題に気付いていなかった頃、バレンシア出身のピラール・ロペスというバイラオーラ(女性の踊り手)が現われた。
現在の代表的なバイラオールのほとんど---アントニオ.ガデスやエル・グイートを含む---が、ある時期ピラールのバレエ団に入り、そこで踊りの姿勢やフォームを身につけた。
しかしファルーコだけは納得しなかった。まだ若かったにもかかわらず、ファルーコはもうファルーコであり、彼の踊りは彼だけの独自のものになると判っていたのだ。そして彼は一生、自分の踊りを踊った。心から冥福を祈る。
(対訳:渡辺 万里)