¡Hola!
季節が急速に深い秋へと移行し、日によっては秋を飛び越して冬が来てしまったような日差しや風が感じられます。
信州でもすっかり季節が移り変わって、農協の直売所の棚にも夏の野菜の華やかな彩りがみられなくなってきました。もうあの巨大なズッキーニがない。いつ見てもたくさん買いたくなるようなふっくらしたモロッコいんげんもない。様々なタイプと大きさが競い合っていたトマトの棚もさびしい・・・。でもそこで気付くのです。これが当たり前なのだ、これが自然なのだと。
季節とともにステージを去る野菜があって、季節とともにライトを浴び始める野菜がある。太くてダイナミックなネギや、葉っぱまでみずみずしい大根。そして「霜下野菜」とネーミングされたキャベツなどが、今の季節の主役です。
一日のうちに急激な気温の変化があって、夜には霜が降りるほど寒くなる。その気候が、今の季節のキャベツをより甘く、よりおいしくしているというのです。「やわらか種類」と説明を書かれた下で、キャベツは本当に力強く生き生きとしています。
季節に適応し季節を逆手にとって、よりおいしくなる野菜たちのように、私たちも時代に適応し困難を逆手にとって、より豊かな人生を送ることができるようでありたいですね。
渡辺万里