¡Hola!

 季節が急速に深い秋へと移行し、日によっては秋を飛び越して冬が来てしまったような日差しや風が感じられます。
 信州でもすっかり季節が移り変わって、農協の直売所の棚にも夏の野菜の華やかな彩りがみられなくなってきました。もうあの巨大なズッキーニがない。いつ見てもたくさん買いたくなるようなふっくらしたモロッコいんげんもない。様々なタイプと大きさが競い合っていたトマトの棚もさびしい・・・。でもそこで気付くのです。これが当たり前なのだ、これが自然なのだと。
 季節とともにステージを去る野菜があって、季節とともにライトを浴び始める野菜がある。太くてダイナミックなネギや、葉っぱまでみずみずしい大根。そして「霜下野菜」とネーミングされたキャベツなどが、今の季節の主役です。
 一日のうちに急激な気温の変化があって、夜には霜が降りるほど寒くなる。その気候が、今の季節のキャベツをより甘く、よりおいしくしているというのです。「やわらか種類」と説明を書かれた下で、キャベツは本当に力強く生き生きとしています。
 季節に適応し季節を逆手にとって、よりおいしくなる野菜たちのように、私たちも時代に適応し困難を逆手にとって、より豊かな人生を送ることができるようでありたいですね。

渡辺万里

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2011.10.28

スペイン映画大好き!
¡A mí me gusta cine español!
El viaje a ninguna parte(どこにも着かない旅)

El viaje a ninguna parte
 旅芸人の物語。出会いと別離。内戦後の時代の厳しさ―――スペイン映画界が得意とするこのテーマを語るなら、なんといっても最初に揚げたいのが、1986年制作のこの映画である。スペイン映画のための権威ある賞として現在ではすっかり定着した「ゴヤ賞」の第1回の受賞作品。名優フェルナンド・フェルナン・ゴメスの監督作品として記念すべき作品でもある。


 旅の役者たちに対するオマージュと言えるこの作品を、フェルナン・ゴメスは彼自身の生きてきた時代そのものに対する深いノスタルジーを込めて描いている。
 旅の一座を率いる一家の若者、父親、祖父という三つの世代それぞれの愛と葛藤。映画に押されて、もう斜陽の座から這い上がることのない旅回りの芸人たちの貧しさ。それらすべてが、今は年老いた役者自身の回想として語られ、そこでは過去の現実と、彼の幻想と、旅の舞台の上での芝居の三つが微妙に入り混じって、一種不思議な世界を織りなしていく。


 彼が心の中でなぞっているのは、戦後の荒れすさんだスペインの村から村へ、絶えず進んでいくしかない、しかしどこへも着かない芸人たちの旅。そして彼の人生そのものという、どこにも行きつかなかった旅・・・。


 そう並べていくと話は暗くなる一方のようだが、その底辺に常に流れるスペイン映画独特の諧謔、画面の絵画的な美しさ、それぞれが達者な俳優たちの淡々とした演技が、この映画を単に旅芸人という特殊な世界を描いたものというだけではなく、ひとつの時代に生きる人々の群像とその哀歓を浮き彫りにするものにまで普遍化している。戦後70年経った現在でも見る価値のある、むしろこの時代を知らない若者たちの時代になったからこそ、一層見てほしい映画といえるだろう。


原題:el viaje a ninguna parte
監督:Fernando Fernan Gomez / フェルナンド・フェルナン・ゴメス
出演:Jose Sacristan / ホセ・サクリスタン
   Gabino Dieg / ガビーノ・ディエゴ
   Fernando fernan Gomez / フェルナンド・フェルナン・ゴメス ほか
   1986年/スペイン/スペイン語/134分


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2011.10.23

¡Hola!

 信州から届いた箱いっぱいの野菜を眺めていたら、いろいろお料理したくなってきました。

秋の野菜の米料理

秋の野菜の米料理

 葉つきの大根。バターナッツかぼちゃ。それにムカゴを今日の出演者として選んでステージへ。ステージはカスエラ・デ・バロ、素焼きの土鍋です。味をだしてくれるプロデューサーには手製の塩豚。レギュラーの共演者は米。舞台装置はもちろん、たっぷりのオリーブ油。演出家の私が腕をふるって・・・季節の米料理の出来上がり!
 ムカゴだけはスペイン語に訳できませんが、スペイン人が食べて「秋の味だね」と言ってくれたらいいな、と思いながら作りました。それとも気の早いスペイン人だと、もう「冬の味」と言われるかもしれませんね。スペインの1年は、長い夏と長い冬だけみたいなものですから。

渡辺万里

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2011.10.10
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