エル・ブジに拍手とグラシアスを


 世界のトップレストランとして君臨してきた「エル・ブジ」が、レストランとしての扉を閉めた。天才シェフ、フェラン・アドリアとパートナーのジュリ・ソレールのこの一大決断は色々に取り沙汰されているが、何よりも大事なのは、これが「終わり」ではなくて「始まり」であり、発展であるということだろう。
 1日に40人のお客に料理を食べてもらうことよりも、世界中の若者たちにシェフとしての展望を与えてきたい、料理の技術から哲学までをより開かれた知識として公開していきたいというフェランの発想は、従来の料理界では想像もできないものだっただろう。しかし今、さまざまな価値基準が問われることになった世界で、彼の進む方向は正しいことが立証されつつあると思う。
 スペイン料理界を世界のトップにまで高めてくれたフェランに、エル・ブジに感謝するとともに、これからのエル・ブジ財団の活躍を大きな期待をこめて見守っていきたい。
Gracias, y hasta pronto,Ferran!

渡辺万里

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2011.07.31
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